英国の伝統と最先端農業が融合する教育機関、ロイヤル農業大学（Royal Agricultural University、略称RAU）は、農業や環境の未来を担う人材育成の中核として、多くの留学生にとって魅力的な進学先です。本記事では、RAUの概要、学部・大学院プログラム、学生生活、留学生向け支援制度などについて詳しく解説し、日本人学生にとっての進学メリットを紹介します。
大学概要と特色
ロイヤル農業大学は1845年に設立された英国初の農業専門大学です。創設以来175年以上にわたり、農業・環境・フードビジネスなどの分野で世界中に影響力を持つ卒業生を輩出し続けてきました。
キャンパスはイングランド南西部、自然豊かなグロスタシャー州シレンセスター（Cirencester）に位置し、1,200名以上の学生が25エーカー（約10.1ヘクタール）の敷地で学んでいます。RAUは英国有数の農業専門教育基地であると同時に、農業ビジネスや不動産、馬産業および環境科学の学際的教育を展開する総合的な機関です。
ロイヤル農業大学のキャンパス全景ロイヤル農業大学のキャンパス全景
主な学部・研究分野
RAUでは4つの分野に特化した学部／プログラムが存在します。
農業・食品・環境サイエンス
RAUの中核であり、農業経営、食品テクノロジー、環境保全に関する課題に対する革新的なアプローチに重点を置いています。講義では気候変動、サステナブル農業、バイオテクノロジーに至るまで、今と未来に適応した幅広い知識が学べます。
学生は英国最大規模の農場や研究施設にアクセスでき、実地経験に基づく学習が可能です。
ビジネス・起業学
農業ビジネスから金融、起業マネジメントまで、業界ニーズに即したプログラムを提供しています。Farm491という農業テックベンチャー向けの事業支援センターも大学内に設置され、スタートアップ創出に力を入れています。
馬学・馬産業マネジメント
英国屈指の馬産業中心地であるコッツウォルズという立地を活かしたユニークなプログラムです。学生は乗馬や競馬施設でのトレーニングや、15週間にわたる実習を通して実務能力を培います。
不動産・土地管理
英国王室公認機関による認定を受けた土地評価、不動産運営、測量などのプロフェッショナル教育。卒業後はSavillsやKnight Frankといった世界的企業へ就職するケースも多く、進路の選択肢が広がります。
学習環境・教育の質
RAUでは実務経験豊富な講師陣により、産業界と連携した最新のカリキュラムが提供されています。2022年の英国全国学生満足度調査では、RAUの講義への満足度は全国平均より15%以上高く評価されました。
学生は業界リーダーと接点を持つことで、プロフェッショナルなネットワーク形成や就職活動にも有利に働きます。
留学生向け入学要件と言語スコア
日本を含む非英語圏からの留学生は、英語スコア（IELTSなど）の提出が求められます。一般的な学部プログラムでは、UCASスコア96～104が必要とされます。詳細は目指す専攻によって異なるため、最新情報の確認が必要です。
学生生活と滞在施設
キャンパス内には10棟を超える学生寮があり、300以上の部屋が用意されています。寮は個室バスルーム付きまたは共用設備付きから選択可能で、食事付きまたは自炊プランも選べます。
Wi-Fi、ジム、ランドリー、医療施設、カフェ、バーまで、キャンパス内には学生生活を支えるあらゆる設備が整備されています。
費用の目安：
- 寮費：年額£6,302〜£8,519（すべての光熱費・サービス費込）
- 食費：寮食プラン利用時は年額£6,652程度
キャンパス外のアコモデーションも紹介可能で、2〜3年次には外部滞在を選択する学生も増加傾向にあります。
最先端の施設と提携農場
RAUの最大の強みは、実践重視の教育環境と、圧倒的な実地リソースの豊富さです。
- Coates Manor：15,000エーカーにおよぶ農地を誇る Bathurst Estate 管轄の実習農場
- Kemble Farms：酪農・搾乳技術指導を受けられるパートナー農場
- Leaze Farm：繁殖期の牛300頭を扱う生産牧場
これらの施設を活用し、作物生産、家畜、馬および土地管理の各専攻が現場と直結した学習を可能にしています。
進学後のキャリア支援と就職力
RAUの卒業生は、多彩な職種・業種へと就職しています。企業との強いネットワークにより、充実したキャリア支援が提供されています。
主な進路先企業（一部）
- 農業・食品：Unilever、Mitsubishi Motorsなど多国籍展開企業
- 不動産：Savills、Knight Frank、Strutt & Parker
- 環境保全：National Trust、The Wildlife Trust、RSPB
- 馬産業：Cheltenham Racecourse、乗馬訓練施設多数
専攻によっては、業界認定のダブルディグリーが取得可能で、国際的な信頼性も抜群です。
学費と奨学金情報
年間授業料（目安）
- 英国・EU籍の学生：£9,250／年
- 留学生（非EU）：£13,900／年
日本人留学生も利用可能な各種奨学金制度があります。条件を満たせば複数年にわたる支給も可能です。
主な奨学金プログラム
| 名称 | 支給額（年間） | 備考 |
|---|---|---|
| 国際優秀学生奨学金 | £1,000〜£3,500 | 最大3年間 |
| Pilkington農場パートナー奨学金 | £9,250（最終年度） | 授業料全額免除 |
| 運動優秀生奨学金 | 最大£3,000 | スポーツ実績に応じる |
| Sir Emrys Jones 奨学金 | £1,500 | 最大3年間 |
| Walter Smith 奨学金 | £2,000 | 最大3年間 |
学業成績や家庭状況に応じて利用できる奨学金の種類が豊富で、経済的な不安を軽減できます。
留学生へのサポート体制
RAUでは、国際オフィスによる専任チームが留学生の出願、ビザ取得、生活相談をトータルにサポートしています。日本人スタッフや日本語対応も一部対応しており、安心して英国留学に踏み切ることができます。
- 到着時サポート（空港送迎など）
- 語学補講（EAP）
- 学生同士のメンタープログラム
- メンタルヘルス支援体制
ロイヤル農業大学を選ぶ理由
RAUは「歴史 × 実践 × 国際性」の3拍子が揃った大学です。農業、土地管理、環境、ビジネスなど、未来を見据えた分野を専門的に学ぶ日本人留学生にとって、RAUでの留学は極めて魅力的な選択肢です。
- 英国最古の農業大学で学べる
- 実習施設が圧倒的に充実
- 業界との強固なネットワーク
- 将来性あるキャリアパス
- 安心の生活支援と留学生サポート
RAUへの進学を検討している方は、まずは公式サイト「duhoclinhchi.com.vn」で最新の出願情報や奨学金について確認しましょう。経験豊富なスタッフが一人ひとりに合った進路をご提案します。
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